2016年 02月 01日
春を待つ ものがたりが生まれる
「春を待つ」
今日で4頁目になりました。

二十四気候の「立春」の前、この時期は「大寒」。

「大寒」の中でも、3つの候に分かれますが(七十二候)
1月30日〜2月3日までのこの末候は、

「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」というそうです。

鶏が、春の気配を感じて卵を生み始める時期なんだとか。
寒い寒いと思っていても、自然界にはちらほらと春の気配がしています。


「春を待つ」のご紹介。


お読み下さっているかたがたが、
昨日までの工程を、息をのんで見守って下さっているのを感じています。



気が遠くなる程の細かい図柄を、
糊を置いて生地に写し込んだら、

いよいよ色を落とします。


春を待つ ものがたりが生まれる_d0154362_2261365.jpg



「春を待つ」の図柄は3色。

1色ずつ、刷毛をつかって、ポンポンと。



春を待つ ものがたりが生まれる_d0154362_2263994.jpg




小野さん曰く、「隣り合う色と色の滲み具合、重なり具合が、型染めの醍醐味。」

柔らかく色が解け合う様は、小野さんの手に寄って一期一会で生まれます。

プリント生地では味わえない
人の手と、偶然から生まれたたったひとつの色味、にじみが
そこにはあるんだなぁと

手元にあるこの布を眺めながら、改めて感じています。





色を落とし、自然乾燥で乾かしたあとは、

お湯で糊を洗い落とします。


と同時に、柄が浮き上がってくる。

この瞬間が、1番好きだと小野さんはおっしゃいます。




春を待つ ものがたりが生まれる_d0154362_227172.jpg





オーガニックコットン生地に

ものがたりが生まれました。




昨年から、よつめ染布舎さんとすすめてきたこの企画、

今日、3便目の生地がマアルのもとに届きました。



それを、

今、毎日毎日、縫製さんが1枚ずつ縫っています。




1ミリとも無駄にしたくない、
切り落としたくない気持ちなので、

今回はパターン(型)を替え、シンプルな直線を生かした満月パンツになりました。


一重のガーゼ織りだから、
むしろこの形がベスト。


身につけると軽やかに軽やかに。





ここから、舞台は変わります。


続く。






1/29 春を待つ プロローグ
1/30 春を待つ 出会い
1/31 春を待つ 型染め
2/1 春を待つ ものがたりが生まれる
2/2 春を待つ 主人公は
2/6 春を待つ エピローグ

by marrublog | 2016-02-01 22:15 | マアルオリジナル肌着


<< 春を待つ 主人公は      春を待つ 型染め >>