2016年 01月 31日
私たちが選んだ図柄は、 小野さんが「春を待つ女の子」というイメージだけで、一昨年にデザインされたものだったそうです。 よつめ染布舎ブログ http://yotsume.exblog.jp/24991748/ タイトルを聞いたとき、 マアルがタイムマシンに乗って、一昨年の小野さんのもとへ伺い、お願いしたんじゃないか? そんな妄想をしてしまうほどの、ご縁を感じる図柄とタイトルでした。 小野さんは手とデジタル両方使い、ご自身のやりかたで図案を校正されます。 図柄が出来上がると、 カッターナイフで型紙に写し込んだ図柄を切り抜き、「紗」と呼ばれるアミを貼ります。 この「春を待つ」の型も、もともとはもっと小さな型を用意されていましたが、 マアルがお願いした生地幅が広かったので、 改めて最初から大きめのものに掘り直して下さったそうです。 (それでも私が見ると、小さくて、いったい何回ずらして糊を置いて行くんだろう、、と途方に暮れます) 糊も手作り。 炊いた餅米に、糠と塩と石灰をまぜ、水で濃度を調節しながら練り上げていきます。 これが1番使いやすいという、島根県は浜田の鉢に材料を入れて、 ぐるぐるぐる。 「石灰は、夏は腐りやすかったりするのを調節するけれども、多すぎるとダマになったりするので結構シビアなんです」とのこと。 混ぜている時は何か音楽でもかけていらっしゃいますか?と尋ねると 「落語」とのお答え。 頭の中で「ハードロックかな」と想像していたわたしには意外な答えでした。 マアルが選んだ生地は、 オーガニックコットン100%の一重のガーゼ。 ヘラで均一に、糊を置く作業が始まります。 縦に、横に。 はっきりと図柄がうかび上がるように、 何度も何度も、糊を落として行きます。 やっと落とし終わったら、 そうっとめくって、隣にずらします。 この作業も、ズレてしまえば柄が台無しになるので、 見ている私は息をのむ程緊張しましたが、 小野さんは、淡々と、淡々と。。。 この作業を、5メートルの台に乗った生地でいったい何回繰り返すことでしょう。 (しかもそれを、今回27mも、、お願いしているのです。) ようやく、糊置きがおわり、半日〜1日かけて糊が乾くと、 染め作業が始まります。 原案の色に忠実に、何度染めても同じようにと、色粉のグラム数もデーターで管理しているそうです。 一色、一色、刷毛で色を落としていきます。 1/29 春を待つ プロローグ 1/30 春を待つ 出会い 1/31 春を待つ 型染め 2/1 春を待つ ものがたりが生まれる 2/2 春を待つ 主人公は 2/6 春を待つ エピローグ 春を待つ ものがたりは、明日に続きます。
by marrublog
| 2016-01-31 17:36
| マアルオリジナル肌着
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