2015年 01月 11日
祝島へ行ってきました
山口県の祝島へ行ってきました。


マアルを始める前2010年あたりから、この島のびわの葉を送ってもらい、
布ナプキンの草木染めワークショップを続けていましたが、
実際に訪れるのは今回が初めて。

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これまでも何度か行こうとしていたのですが、

家族の体調が悪くなり延期にしたり、

2年前は、港に早く到着しすぎて、待ち時間にのんびりしてたら船が出てしまったという
ズッコケなこともあったり、、、

今度こそ!という気持ちと、まさかまた、、なんてこともよぎったりして、
島に着いたときはホッとしました。


今回は、マアル店長とスタッフO、事務所スタッフK、ippo編集部デザイナーO氏、そして私の計5人。
それぞれが、それぞれにワクワクしています。

船を降りて、
しばし自由行動時間。

私はひとり、海側を散策しました。

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島のあちこちに「練塀=ねりへい」が。

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海からの強い風にも耐えるよう、石を漆喰で塗り固めた島独特の壁。
私は沖縄の宮古島のハーフ?ですが、
なんだかこの壁を見たとき宮古に戻って来たような錯覚が。


島を散策していると、いろんなかたとすれ違います。
そのたび、「こんにちは」と挨拶をして下さるのです。

日焼けしたご年配のかたに「おかえりー」って言われて、
私はますます、宮古島に来たような、何とも言えない戸惑いと嬉しさがこみ上げ、
ただいま、って言う声が少し震えました。




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こいわい食堂。

手前にあるのはソーラークッカー。


今回の目的は、この食堂を運営するたかこちゃんに会いに。


可能な限り電力に頼らない生活をしていらっしゃいます。
食堂も、水道、電力、ガスの使用を最小限に控え、
下水道が無い島の排水は海に直結ということを常に念頭に、
合成洗剤はもちろん、石けんもよほどの時だけ、という。

羽釜で炊いた御飯、
祝島の人達が作ってくれた野菜達。
〇〇さんの大根、漁師〇〇さんがとって来てくれた甲イカで作った塩辛、とか、
すべて「顔の見える」素材を、
やさしくやさしくたかちゃんが作ってくださいます。

汚れた自分の細胞ひとつひとつが、
ひとくちひとくち頂くごとにきれいになっていくような、、そんな感覚でした。



どうして「祝島」から、びわの葉を送ってもらっているかというと、
そこには私なりの、原発への思いがあるのですが、それはまた別で書くとして、

2月4日に実店舗でのcoyashi企画「びわの葉染めワークショップ」を復活させるにあたり、
たかこちゃんから、祝島の暮らし、風土、エネルギーを感じ、聞かせてもらいたかったから。


それもね、12月に心友のAちゃんが企画する沖縄からこやまよしこさんを呼んだライブ会場で
たかこちゃんとばったり再会したことがきっかけで、、
いろんなご縁とタイミングと流れを感じるのです(長くなる長くなる、、、)



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氏本農園のびわの葉。

染めには、枇杷の実をとったあと、数ヶ月経っておちついた状態になった木の古い葉っぱを頂きます。

古い葉のほうがびわ葉は薬効があるとされています。

(薬効については来る2月4日のワークショップでもお伝え致します)


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たかちゃんが関わっている畑や田んぼを案内してもらっている際、

縄を綯う(なう)話しになりました。

すると彼女、スッと靴下を脱いでこんなふうに。

95歳になる島のおばあちゃんに教えてもらったそうです。

そのあまりに自然な動作に、

「かっこいい」という言葉も陳腐で軽い感じがして、、、

黙りました。


この縄綯いだけでなく、たかちゃんの、すべてが、拙い私の言葉では表せません。

一朝一夕では成り得ない、強い信念に基づいた暮らしの中で身に付いた所作。


けれども、たかこちゃん、
マアルを通じて伝えて欲しいことがあるって言って下さいました。
これから少しずつ、いろんな形で、みなさまに感じて頂ければ、と、
背筋が伸びる思いで準備をしております。



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びわ畑の前で。


海から吹き上げる風があたる、山の斜面にありますが、
びわは潮風にも耐えられる強さを持っています。

花は既に咲き始めていて、甘くやさしい香りがしていました。



このびわ葉で、自分で布ナプキンを染めるワークショップ

楽しみです。



そして祝島、わたしたちマアルはまた定期的に行かせて頂きたいと思っています。


神々が住む島と言われる祈りの島で、
私たちが考えること、感じること、思い出すことがたくさんあるのです。








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by marrublog | 2015-01-11 23:53 | 日々


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