2014年 03月 11日
「僕に出来る事は何だろう」。 311震災後、陶器の湯たんぽを江戸時代から代々作っている多治見のおじさんは毎日考えていたそうです。 考えて、考えて、考えて。 (折しも本日、今期最終の入荷をしました。売り切れと同時に来秋までお待ち頂くことになります) 「やっぱり僕に出来る事は、この湯たんぽを作ること。 お湯を入れておけば、暖房に費やすエネルギーを削減することも出来るし、 体温アップに繋がれば、免疫力が上がり元気にもなる。 自然から生まれた原料を使っているから、 割れたら土に還る。 だったら、この素晴らしい陶器の湯たんぽで、この気持を表現しよう。」 そう思いつき、 この白い湯たんぽと、赤の湯たんぽが生まれたそうです。 白は、 震災で亡くなった方への鎮魂の想い。 そして、便利を追い求めた人間の我がままで作った原発の被害に対してお詫びの気持と、浄化の願い。 一からはじめようという想い。 赤は、 元気が出るようにと願って、情熱の想い。 このぽってりした朱に近い赤を陶器で作り出すのは本当に困難で、試作を繰り返したそうです。 マアルで扱う竹布や、薬効草木染め、布ナプキン、海へ、、、、バジャン、ほか全てのメーカーさん達は、 この陶器の湯たんぽの窯元のおじさんと同じ気持。 自分たちに出来る事は何だろう? それを問いかけ、 毎日の暮らしが環境にも繋がっている事を意識して活動されていらっしゃる方々ばかりです。 3月11日。 3年前の今日は、マアルで初めて作るショップカードの打ち合わせにデザイナーのもとへmeguと行った帰りの車のラジオ放送で、震災のことを知りました。 3年後の今日。 朝から、縫製現場を数カ所回り、午後も打ち合わせや納品等で動き回ってきました。 3年前と同じ気持で、 効率は悪いかもしれないけれど、 大切なものを大切にし続けるために、 増えたメンバー達とマアルを、頑張っています。 いろんな思いが、全国のみなさんと同じように、 胸をめぐります。 わたしに出来る事。 3年間、こつこつと続けて来たマアルを これからも自分の喜びとする限り続けていく事。 震災の数日後、友人達と立ち上げたpoco a poco。 このブログの右横にリンクを貼っています。 今は全くと言っていい程手伝えていないのですが、 メンバー達はたくさんの人数になり、様々な活動をしています。 わたしはマアルを支えながら、今はpoco a pocoの、影の応援団です。 いつもより、いろんなことをいっそう考えながら、 いつもと同じように、 ネットショップに御注文下さったたくさんの方々へ今日も メッセージを書き終えました。 あらゆる全てに感謝します。 そして、 震災で亡くなられた方々へのご冥福を、 改めてお祈り申し上げます。 マアル 代表 櫻木直美
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| 2014-03-11 18:48
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