2012年 03月 25日
自分の感受性くらい
自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

(自分の感受性くらい、茨木のり子)


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ちょっとひとりの時間ができた土日。
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土曜、大好きな詩人&フォトグラファーの永井宏さんの遺作展があるというので
MANOSに出かけてきました。


頭がいろんなことを考えてぎゅーっとなると、
時折
半身浴しながら開く永井さんの本。
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3つくらい詩を読んだら、
本を閉じて、
目を瞑り、
いつもそのままぼぉーっとするのが常。

この本なんて、まだ三分の一も読んでないのに、繰り返し湯気にあたってヨレヨレです。


おちゃめでお洒落な素敵なあこがれのおじさん。

MANOSの人たちと長年ご交流があったそうで、
その普段の姿をお訊きし、
生き生きと、また新たな姿で私の中に上書きされました。


帰りに美味しいケーキを買って、
深い色の紅茶を淹れました。



日曜、県立美術館で今月末まで開かれている「福田繁夫展」にも滑り込みセーフ。

必ず月に一度はどこかの美術展に出かけていた高校生の頃。

福田繁夫も、確かその頃どこかで見て、

模倣した覚えがあります。


紺色のコートのポケットに手を突っ込みながら
歩いて美術館から帰る道すがら

ふと思い出した友達が私に言った台詞。

「私服も、制服みたいな色が好きやねんなぁ、」

なんだ、
高校のときから好きな色も、
服の形も
ほとんど変わってない。

好きな音楽も、

好きな味も

好きな種類の人も。


いや、

途中、茨城のり子の詩のように

水やりを忘れていたからか、

それは小さく小さな枝になって、

ずいぶん違う形にもなっていたみたいだけれども




最近、少しずつまた、

水をかけてあげてあげるようになったら


高校のときに戻ってきたかのよう。

さまざまな出会いがあって、高校時代好きなものが核、プラス世界は広がっていって。



次は、幼稚園の頃に好きだった「黄色」に戻っていくのかなぁ

(母曰く、レインコートも長靴も、自分で選ばせると「きいろ」だったらしいので)


そして、シミーズ(当時そういう)を着てピンクレディーをむちむちで踊る2歳児くらいにまで
戻っていくのだろうか。

ある意味怖い(笑)


いやいや、

ある意味とっても楽しみじゃないか。

by marrublog | 2012-03-25 22:58 | 日々 | Comments(0)


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